アポロ13号の事件は、あまりに衝撃的だった。無事に月の軌道に達するかに思えた彼らを襲ったのは予期せぬ燃料タンクの爆発だった。
急遽、地上と連絡を取り、そのまま月の裏側を回って地球への帰還を省みるアポロ13号だったが、残り少ないバッテリーや燃料を節約するため指令船の電源を落とし、月着陸船を救命ボートとしながら進む工程は、非常に危険で難易度の高いものだった。そしてクルーたちは、さらに深刻なトラブルを知ることになる。地球への正しい軌道からずれているというのだ。
燃料は限られている。しかし、正しい軌道に戻らなければ地球には帰れない。そんな窮地を脱するために残された唯一の方法は、地上から指示されたタイミングで、14秒間だけエンジンを逆方向に噴射させ、宇宙船を元の軌道に戻すというものだった。
コンピュータが使えない状況で、その運命の14秒間を正確に測り、クルーたちを救ったのがスピードマスターでした。アポロ13号は正しい軌道に戻り、打ち上げから6日目、全員が地球へ奇跡の生還を果たしたのです。

スピードマスター プロフェッショナル
